採血結果(肝機能、腎機能、電解質、コレステロール値、炎症の数値など)が10～15分ほどでわかる機器です。採血結果がスピーディに出ることにより、適切な治療を速やかに開始できるというメリットを重視して、当院は緑区内でもいち早くこの機器を導入しました。採血したその日に結果がわかるので、結果を聞くためだけの再受診や「採血結果が悪いので今からすぐ来てください」などの後手に回った対応を減らすことができます。

HbA1cは血液中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついたもので、過去1～2か月の血糖値をよく反映しています。糖尿病の診断・治療において非常に重要な検査項目です。この機器では6分30秒で精度の高いHbA1c値が測定できます。糖尿病治療の指標としては最適であり、採血したその日に結果がわかるので、その場で次の治療方針が立てられます。

心臓の電気的刺激を図形化し記録することで、心臓の病気の診断と治療に役立てるものです。狭心症、心筋梗塞、不整脈などの診断に用いられます。心臓は全身に酸素・血液を送る大切な臓器ですが、生まれながらにして抱えている不整脈、生活習慣病などによる動脈硬化によりもたらされる狭心症、心筋梗塞など危険な病気が潜んでいる場合があります。定期的検査、動悸や胸痛など自覚症状を認める際に行う検査を適切なタイミングで行い、正しく評価することで、大切な心臓を守っていきたいと考えています。

肺の呼吸機能を評価する検査です。一回の呼吸で息をどれだけ出し入れできるか評価することで、肺活量、1秒量、1秒率といった呼吸器能に関連した項目を調べることができます。年齢、体格を加味し、標準と比較することで自分の肺の機能を評価し、肺気腫、気管支喘息といった病気の診断・治療に役立ちます。肺気腫、気管支喘息といった病気は検査、診断、治療がある程度確立されたものとなってきています。必要な方に適切なタイミングで検査を行い、正しい診断・治療を行っていくことで呼吸苦を抱えて生きていく方を一人でも減らすことが当院の願いです。

吸引とは吸引装置に接続した細いチューブを使用して、陰圧をかけることで口腔内、鼻腔内、気道内にある分泌物(唾液、鼻水)を機械的に除去する医療行為のことです。当院では主に自分の力で鼻水や痰を排出させることが難しいお子さんに使用しています。鼻水や痰が溜まってしまう状態は、呼吸困難や副鼻腔炎・中耳炎・肺炎など感染症の原因となり、好ましくありません。鼻水吸引の処置を希望される方は遠慮なくお申し出ください。

吸入とは霧状にした薬物や水分を口や鼻から吸い、体内に取り込むことで治癒を促す治療です。短時間で気管支を広げたり、痰を除去したり、アレルギー源を抑えたりすることを目的としています。当院では喘息、クループ症候群、鼻アレルギー、副鼻腔炎などの疾患に対し吸入治療を行っています。その中でも特に喘息や クループ症候群では大きな力を発揮します。吸入後は吸入の効果を再評価し、必要があれば追加の吸入や点滴での治療を適切に行っていきます。

最新のインフルエンザ迅速検査機器です。この機器の導入によって、インフルエンザの診断が、発症初期(熱が出て間もない頃)から従来の検査以上の精度で可能となりました。従来の「まだ熱が出て時間が経っていないので正しい診断ができません。明日も熱が続いていたらまた来ていただき、もう一度検査をしましょう」という無駄をなくし、インフルエンザも早期診断・早期治療で完治を目指して患者様の負担をなくします。